バビル2世は甲賀幻妖斎の子孫だった?
バビル2世、話はバビル1世から始まる。
5000年前に地球に不時着したヒューマノイド。
母星への通信のために超能力を駆使して地球人を使役し、オーバーテクノロジーによるバビルの塔を作るが、作業中の事故で通信塔としては使えなくなる。
あきらめたバビル1世は後世に託す方向に動く。すなわち地球人との間に子供をつくる。
どのくらいの人数の子をなしたのかは分からないが、おそらくその中にバビルの塔の管理目的でオーバーテクノロジーの維持管理をする集団があったと思う。
もちろんバビル1世の超能力因子を受け継いでいる。
基本的にオーバーテクノロジーは門外不出だが、長年、代を重ねていくと変わり者が出てくる。オーバーテクノロジーを使って人類に貢献しようという人もいたかもしれない。
こうした人がバビルの塔の管理から離れて、世界を放浪していたとしよう。
そして流れ流れて日本へと辿り着く。
一方、バビルの塔は自らのアップデートを重ねて、人の手による管理から離れる。
残された人々は一族の秘伝としてオーバーテクノロジーを門外不出として伝えるためだけの集団となる。
さて、日本に辿り着いた人は善意でオーバーテクノロジーを使うが、人々の争いを招いてしまう。
そして山間にこもり、門外不出とする。
しかし戦国時代に野心を持った人物が現れ、反対する一族に背を向け(あるいは自分以外を滅ぼして)オーバーテクノロジーで戦国の世に覇を唱えようとする。
その人物は超能力因子の発現も多少はあり、新興宗教の教祖として幅を利かせるようになる。
すなわち、金目教の誕生であり、甲賀幻妖斎の誕生である。
甲賀幻妖斎は超能力を使い、足利将軍を病にしたり、オーバーテクノロジーで金目像を動かしたりした。
金目像が赤影に倒された後は、さらにオーバーテクノロジーを駆使した大まんじを使い卍党の頭目として暗躍する。
この大まんじこそがオーバーテクノロジーの粋を集めたもので、空を飛び、水に潜り、水上や空中で大砲を打つ。戦国時代にはありえないテクノロジーだ。
これこそが甲賀幻妖斎がバビル1世の末裔の証。
しかし、大まんじ共々卍党は飛騨の忍者によって討ち滅ぼされてしまう。
甲賀幻妖斎も討たれるが、実は密かに子をなしていた。
しかし、オーバーテクノロジーは受け継がれず、ほそぼそと超能力因子のみが受け継がれた。
そして戦後の昭和の日本にバビル1世の超能力を受け継ぐ少年が現れる。
それこそがバビル2世、浩一少年であった。
バビル2世の敵、ヨミもまたバビル1世の末裔であった。
オーバーテクノロジーを守ってきた集団に生まれ、そのテクノロジーで様々な機械を作って世界征服を目指していた。
超能力因子も強く受け継ぎ、バビル2世候補としてバビルの塔によって審査されるが、野心故に落とされる。
単に超能力が使えるだけでなく、バビル2世の3つのしもべも一時的に操ることができることからもバビル1世の因子を受け継いでいることが分かる。
仮面の忍者 赤影もバビル2世もバビル1世のやらかしたことの後始末なのであった。