正直世の中のなんやかやに煩わされるのがイヤ。
他人のしょーもないやっかみ、自分のささいなミス、くだらない小言、めんどくさい人付き合い、これら諸々はすべて自分が人間に生まれ、人間の社会で生きているから煩わされること。
ならば人間をやめれば楽になるのでは?と考える。
石仮面に血を吸わせる?ゾンビやヴァンパイアになるウィルスを取り込む?ショッカーの改造人間になる?
全部フィクションだよ。
ノンフィクションで人間から人間以外の存在になった記録はないものかと思い、いろいろ考えを巡らせるが、いい例が浮かんでこない。
思いついたのが補陀落渡海や即身仏。
これは船が必要だったり寺院の協力が必要。
世事から離れて自給自足する仙人なんか良さそうなんだけど、俗人から仙人になったケースも伝説レベルだしなぁ…。
人間が最も神様に近づいたのはきっと仙臺四郎だろうけど、元から俗世に迷わされにくい属性だったみたいなので、俗人ではその領域に踏み込めないだろう。
人でないものになれないなら人の俗世と違う世界に行きたい。
うつぼ船がどこから来たのか分からないが、うつぼ船が来たところに行くのもいいかもしれない。
タイムスリップしてもそこに人間の社会があるかぎり煩わしさはつきまとう。
人であることや人の世の中から逃げられないなら心臓を動かす筋肉を随意筋にして止められないものかとも思うが、どうにもならないようだ。
せめて世事にまみれて汚れた心をアルコールで洗い流そう。