恋愛しか歌わない歌手はどうにも好きになれない
わたしが最近良く聞く歌手(バンド含む)はニューエスト・モデル、爆弾ジョニー、吾妻光良とスィンギンバッパーズ、怒髪天、ボ・ガンボス、エレファントカシマシなどなど。
歌の内容はラブソングなどほとんどなく、それぞれのキャラが立った歌詞が多い。
わたしが子供の頃から聞いていたアイドルたちはラブソングが多いけど、まぁアイドルという商売柄そのへんは納得できるかなと思う。
当時のもう少し大人だとちあきなおみや尾崎紀世彦など大人の恋愛を歌っているものが多い。この辺にもあまり抵抗はない。むしろ歌詞がドラマチックで好きなくらいだ。
どうにも苦手なのが恋愛の教祖と言われるような人たち。
そういう人たちの歌詞ってどこか世界が狭いように思えて苦手。
何が苦手なんだろうと考えたら「教祖」たちの曲でわたしの耳に入ってくるのはベタなラブソングばかりでそれ以外の世界に幅が広がってないような印象が強い。
例えばアルバム一枚を聴き込んだらそうした人たちの世界も広がっていくのかもしれないけど、代表される曲があまりにも近視眼的な異性愛モノガミーでがんじがらめに縛られているのが窮屈でしょうがない。
その時点でもう食指が伸びない。
わたしのiPodには松田聖子の4枚組が入っているんだけど、アイドル全盛期の1枚目と最初の結婚前後の二枚目前半くらいまでしか聞いてない。
その先は年齢相応の同世代のロールモデル的な感じでシチュエーションを替えながらのベタなラブソングばかりなだけでなく楽曲的にもイマイチなんで、聞き続けるのが苦行になってくるので聞かない。
山口百恵、キャンディーズ、ピンクレディー、アイドル全盛期の松田聖子、松田聖子と同時期のアイドルたちはシングルを出すごとに違う側面を出そうといろいろな工夫はあったように思う。それが曲を聞く楽しみでもあった。
わたしの感受性が老化しているのかどうかは分からないが、近年の恋愛を中心に歌っている方々の曲はシングルごとにカラーが変わるようなこともなく、一度ウケたら同じような路線で押していく傾向にあるように思う。
よく言えばコンセプチュアルな統一感なのかもしれないが、悪く言うと曲の区別がつかない。
正直に言えば同じような曲しかないのならわざわざアルバムを追い求める必要はない。