「不倫」と言う言葉が「浮気」に取って代わったのはいつごろからだろうか?
80年代中頃にはテレサ・テンの歌が流行ったり、島津ゆたかの「ホテル」とか増田恵子の「FU・RI・NE」とか不倫を歌った歌が数多くあった。
走りは金井克子の「他人の関係」ですかね。
なんといってもドラマ「金曜日の妻たちへ」がシリーズ制作されるほどの人気を博し、主題歌もベストテンの上位が定位置だった。
不倫礼賛の果てに石田純一の「不倫は文化」発言であった。
その後はブームも下火になり、バブル崩壊後の失われた20年(以上?)の間に価値観は変化し、軽犯罪レベルの違法行為や、多少なりとも倫理観から外れているものに対して厳しい目が向けられるようになった。
その過程で自己責任という言葉が横行し、因果応報は批判する一派の溜飲を下げるために存在し、その効果のためにプライバシーまで暴かれることが正義とされるようになってしまった。
不倫がいいとは言わないけど、やたらと叩くのは窮屈すぎやしないか?
溜飲を下げたい人たちは、自分が一歩間違えれば叩かれる側になってしまう可能性とかに対する想像力はないのだろうか?