古代出雲に伝わる八岐大蛇退治の話。
実際は治水工事だった説とかある。
先日、wikipediaで八岐大蛇が高志の国から来たという説を見た。
そこから妄想。
出雲は古代からたたら製鉄が盛んだったところで、退治された八岐大蛇の尾から鉄剣が出てくる話もあるくらいに鉄製品は豊富だったのだろう。
出雲は高志の国や信濃とも行き来があったことは様々な文献からうかがえる。
大国主の息子の一人、タケミナカタの母親は高志の国出身かもしれない。
国譲り神話の時にタケミナカタが信濃・諏訪に逃げたルートはおそらく高志の国を通っている。
そのくらいに行き来のあるところなので、交易は産品以外にも労働力もあったかもしれない。
つまり、高志の国から来た八岐大蛇というのはたたら製鉄の労働者の中のならず者だったのではないか。
そして、たたら製鉄は木材を大量消費してはげ山を作るので、水害は多かったのではないか。
八岐大蛇退治の話はならず者の労働者をまとめて治水工事を行った説をわたしは言いたい。
八塩折の酒は酒でならず者集団をまとめ上げた。
頭が八つというのは八人の親方がいたのではないか。
そして素戔嗚に比定される人物がまとめ上げて治水工事を行い、褒美として剣をもらい、有力者の娘と結婚したのではないか。
以上が妄想の八岐大蛇の一説です。