寄生獣の寄生生物は首から上を乗っ取って、体の下の部分、手足や心臓、肺、消化器官などは人間のものを使う。
で、寄生生物は人間を食べる。
てことは人間の消化器官で人間を食べた分消化していかないといけない。
消化器官に指示を与える脳に相当する部分が寄生生物になっているので、出てくる指示は多少強化されているかもしれないが、そもそも人間の内臓が受け付けられる量には限界がある。
頭一つバクっといったくらいで消化器官としてはけっこうな量になるのではないか。
でも一回の「食事」で人間一人平らげているような印象がある。
さすがにその量は多すぎる。
複数の寄生生物で人間一人を分けて食べきってしまうくらいしかできないと思うけど、時間と場所を合わせるのは大変だろうな。
広川が市長として協力していた市では「食堂」があったので、その近くにいる寄生生物どうしでコンタクトを取って分業できるだろうけど、他の街ではそのような連携ができていたのかどうかわからないが「ミンチ殺人」から「行方不明者」にシフトしていったように、全体としては目立たない行動に変化してきている。
おそらく複数の個体による群れが地域ごとにある程度はできていたのだろう。
そこで共同する体制とかは徐々に組み立てられていったのかもしれない。
もう一つの疑問。
寄生した人間が病気とか抱えていたらどうなってたんだろう?
寄生生物の最初の侵攻パターンからして、横になって寝ている人に寄生しているのを多く見かける。
てことは寝たきりだったり、闘病中の人に寄生する確率もそこそこあったのではないか。
いくら寄生したら脳の替わりに寄生生物が肉体を管理するとはいえ、元からあった病気を治すことはできないだろうし、必要な薬の知識を得たり医療機関にかかるようなことまではかなり困難だろうと予想される。
まぁそういう個体は結局生きながらえないとは思うけど、どのような戸惑いがあったのかと想像はふくらむ。
アレルギーがある人間に寄生してもややこしそうだよな。
でも食べるのは人間だけだから大丈夫なのかな?
胃の内容物にアレルゲンを含む食べ物が入っていたら危険かもしれない。