SFで外宇宙へ向かう時に多くの作品で太陽系内を旅してから外へと向かう。
もちろんそのほうがドラマ的に盛り上がるからだと思うけど、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999みたいに他の星雲が目的地な場合は太陽系内でうだうだするより、さっさと太陽系を出てしまったほうが早いのではないかと思う。
でもなぜかみんな太陽系の公転面に沿って旅してから目的地へ向かう。
現実の宇宙探査機は太陽系内の天体を探査するのが目的だし、さらに先へ向かうのにフライバイが必要なので、いろいろ訪ね歩くのは理解ができる。
フィクションでは宇宙戦艦ヤマトは目的を達成するにはさっさと大マゼラン星雲に向かったほうが早いんだけど、敵の基地が冥王星にあるので、そこを叩いておかないと人類の滅亡が早まってしまうという事情もあるだろう。
銀河鉄道999は鉄道の軌道がそうなっているので、仕方がない部分もあるだろう。
ラリー・ニーヴンのノウンスペースシリーズでは太陽系外の惑星が出発点じゃないとか短編作品だからという事情があるにせよ、銀河核へまっすぐ向かっている。
こういう明快さのほうがわかりやすい。
わたしはすべてのSF作品を読んでいるわけではないけど、太陽系外が目的地の場合に太陽系の公転面を無視してさっさと太陽系も銀河系も離脱してしまうほうがわかりやすい気がする。